電車通勤の人は男女ともに必須?話題の痴漢冤罪保険とは

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1.痴漢冤罪からどう自己防衛すべき?

今、「痴漢冤罪保険」への加入者が激増しているそうです。「痴漢冤罪保険」自体は、何年も前からある保険です。しかし、最近では線路に降りて逃げた事件など、メディアで痴漢事件が大きく報道されることも多く、通勤サラリーマンの不安を煽っているのかもしれません。しかし、いきなり痴漢容疑をかけたれたとき、皆さんは適切に対処できると心からいえるでしょうか?すぐに弁護士がかけつけてくれる「痴漢冤罪保険」はあなたの味方になるかもしれません。今回は、今話題の「痴漢冤罪保険」ができた背景や必要性、有効性について解説します。

2.痴漢冤罪保険とは

2-1.痴漢冤罪保険はなぜ加入者増?その背景は?

痴漢冤罪保険はなぜ加入者が激増しているのでしょうか。その背景をみていきましょう。

2-1-1.逃げても良い結果はない

痴漢事件は、「逃げる」が必要。これを聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、「痴漢を疑われたら逃げるしかない」という通説は覆り始めています。というのも、線路で走って逃げる事件など危険な事件が後を絶たないためです。走って逃げて終わりならまだ良いですが、その後逮捕され刑事責任を追及される。疑われたことを苦に自殺してしまうケースもあります。また、「逃げると余計に疑われる」、「事件として大きく取り上げられる」というのも背景にあるかもしれません。このように、逃げてしまっても良い結果につながらないという現実があるんです。

2-2.自分で弁護士を確保することは難しい

では、逃げる以外の選択肢は何か?次に考えられるのは、弁護士を呼ぶことです。

しかし、「弁護士が友達にいる」、あるいは「日常的にそばにいると」いう方は少ないのが通常でしょう。ましてやお抱えの弁護士がいるような人は電車通勤なんてしない可能性が高いといえます。一般人にとって、弁護士は身近な存在ではないため、緊急時にすぐに弁護士に来てもらうことは困難です。

これに加え、弁護士へのアクセスはハードルが高いという点も弁護士に繋がりにくい要因です。日本人はできることなら、「弁護士と医者の世話にはならないように」と考えている方が多いと思います。そのためか、弁護士に電話するのは本当に困ったときでどこに行けば良いのかもわからないという方が大半ではないでしょうか。

さらに、弁護士という職業柄、「近寄りがたい」ということもあるかもしれません。「弁護士は堅物」、「頭の良い人ばかりなので話しづらい。」「自分とは世界が違う。」そう感じて、敬遠されてしまっているかもしれません。このように、いろんな要素が重なり、弁護士を身近に感じられない状況があります。

このような状況がある段階では、痴漢容疑をかけられたとき、すぐに弁護士を呼ぶことは状況的に困難です。

2-1-3.痴漢冤罪事件で弁護士確保の保険は救世主?

では、どうやって弁護士を確保すれば良いのでしょうか。

痴漢容疑者として疑われたら、まずすぐにかけつけてくれるようなライフラインを確保することが必要です。もっとも、自分で顧問料を払ってかけつけてもらうなんて高額で不可能。そこで、この緊急性に目をつけたのが保険会社です。保険会社は「緊急時にサービスを提供する」というビジネスモデルに長けています。痴漢容疑にかけられるのは、いきなりでいつ起こるかわからない。そんな緊急事態に保険がぴったりということでしょう。痴漢冤罪保険には、事故保険などにプラスして数百円程度で加入できるものなど、安価でいざというときに役立ちます。もちろん、弁護士へのアクセスもしっかり確保してくれます。

このように、弁護士確保のために痴漢冤罪保険というのは、ある意味必然性があるのかもしれません。今のところ、「緊急時に対処・弁護士にすぐにつながる・安価」この3つを備えたものは保険以外には見当たらないためです。

2-2.具体的な保証内容は?

では、具体的にどんな保証をしてくれるのでしょうか。

まず、弁護士へのアクセスです。
駅などで痴漢容疑がかけられた場合は、緊急ダイヤルに電話をします。そうするとすぐに弁護士が電話で対応してくれるか、その場にやってきてくれる仕組みになっています。電話一本で弁護士を確保できるというのは魅力的です。

次に、弁護士費用です。
痴漢事件にかかった弁護士に関する費用は基本的にこの保険でまかなってくれることになるます。また、本人や本人の家族の保険の対象になるので、奥さんが名義人になって加入するということもできます。

最後に、男性だけでなく女性も対象者です。
実際の契約者のほとんどが男性ですが、痴漢被害にあった女性への対応もしてくれるため、女性の加入者もいます。毎日通勤をする女性の味方にもなってくれるでしょう。

2-3.加入する価値はある?保険としての有効性は?

では、痴漢保険は本当に役立つといえるのでしょうか?デメリットはないのでしょうか。

痴漢冤罪保険で一番有名なのが、ジャパン少額短期保険の「痴漢冤罪ヘルプコール」。パッと検索して出てくるのは、こちらの保険以外見当たりませんでした。こちらの商品は、「それでも僕はやっていない」という映画の商品開発のきっかけとなっています。「痴漢トラブルに巻き込まれた方の手助けになれば」という思いで、作られた保険です。

この保険は、交通事故の弁護士特約に特典についているもので、痴漢冤罪の場合の弁護士派遣を約束するものです。スマホから「冤罪保険ヘルプコール」へ電話すると、近くにいる提携弁護士に緊急メールが届きます。その場で、電話で相談にのることもあれば、駆けつけてくれることもあります。実際に電話すると、48時間以内の弁護料(相談料・接見費用)は保険から出してもらえます。

弁護士へのアクセスが確保されるという点はもちろんですが、料金も魅力的。590円という安価で利用できるためです。痴漢事件での弁護士費用は、一般的に在宅事件で50-60万円程度。保険には48時間以内という制限がありますが、痴漢事件では早めに対処することで、事件を最小限に抑えることができます。そのため、月数百円で、数十万の負担がなくなることもありえます。

これだけ良い点を話すと、メリットばかりに聞こえますが、気になる点もあります。
それは、他の保険との重複。痴漢冤罪保険単体で加入することはできないため、他の保険と重複する可能性が考えられます。これについては、別途検討が必要といえるでしょう。

痴漢容疑をかけられてしまった場合、すぐに弁護士につながる痴漢保険は役立つ保険です。単体加入できないという一点は気になりますが、月590円で対処できるなら、活用すべきではないでしょうか。

3.本当に必要?痴漢事件で男性は圧倒的に不利

3-1.「両手を上に上げる」だけじゃ足りない?

痴漢に疑われないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか。

これについては、通説があると思います。それは、「両手を上にあげておくこと」です。確かにそうすれば、女性を手で触ることはありえないでしょう。

しかし、これで本当に万全なのでしょうか?
仕事で疲れていて、毎日満員電車に乗ることも大変なのに、絶対に両手を上にあげることができるのか。「今日は疲れていてぼーっとしていた」。そんなときに、容疑をかけられるかもしれません。痴漢なんて縁がない男性にとって「両手をあげる」という自己防衛策は万全とは言い難いでしょう。

3-3.もし痴漢容疑をかけられたら?

3-3-1.痴漢容疑者に最初から疑われてしまう

では、痴漢容疑をかけられた状況を考えてみましょう。

女性から「痴漢被害に遭った」と報告があれば、駅員さんは基本的に「痴漢があった」という前提で処理を進めていきます。「痴漢があった」という問題が発生すれば、それに対処するのが仕事であるためです。もっとも、駅員さんは、痴漢容疑者が連行後、どうなったか知ることはありません。つまり本当にやったかどうかはわからないが、「警察に連行された」=「やったもの」として認識してしまうということです。このような状況の中、男性側は、最初から疑いの目を向けられ、動揺しつつも説明しなければいけません。突然の状況で、論理的に相手を論破できる人がどれくらいいるのでしょう。

このように、男性側は圧倒的に不利な立場に置かれているのが実情です。

3-3-2.線路に逃げると、威力業務妨害罪に

別の状況を考えてみましょう。
「疑われたら逃げる」それを実践するとどうなるのでしょうか。

これを実行すると、罰せられる可能性があります。例えば、線路立ち入りは威力業務妨害罪(刑法234条)にあたり、法で罰せられる可能性があります。これだけでは済まず、民事事件として、電車が遅れたことに対する損害賠償を請求される可能性もあります。警察官が来て、その場で逃げようとして抵抗し、誰かに危害を加えてしまった場合、暴行罪(同法208条)や公務執行妨害罪(同法95条1項)で逮捕の可能性もあります。

これらの状況から考えると、一番大事なのは、その場で論理的に「やっていないこと」を説明することです。しかし、ほとんどのケースにおいて、自分で説明し相手を納得させることは困難だと思います。これをクリアするためには、第三者の協力が必要です。痴漢事件では、弁護士を早めに確保し、痴漢容疑に正々堂々立ち向かうことが重要です。総合的に考えると、緊急時の対策として、痴漢冤罪保険の検討は賢明かもしれません。

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