性犯罪被害の実態!都内で多発する性犯罪の発生時間・場所・年齢

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robber near surveillance video monitoring system coordinating robbery

いつ起こるかわからない性犯罪事件。実は、被害に遭いやすい時間や場所があるって知っていますか?警視庁が、都内で発生した性犯罪事件を元に、時間や場所についての統計を発表しています。駅やその周辺の痴漢行為だけではなく、住宅などでも狙われていることがわかっています。女性やお子さんだけではなく、男性も被害に遭っています。犯罪の起きる時間や場所を知って、自己防衛をするようにしましょう。今回は、警視庁の統計をもとに、性犯罪の起こりやすい時間や場所、そして気をつけるべきポイントを解説します。

都内で性犯罪が多発する時間・場所とは?

まずは、都内で性犯罪が多発する時間・場所についての統計をみていきましょう。各犯罪別に、ご説明していきます。

平成28年度の性犯罪発生状況

まずは、日本全体の性犯罪発生状況を見ていきましょう。平成28年度の犯罪白書によると、平成27年の強姦事件認知件数は1167件となっています。強制わいせつ事件の場合、女性の被害が6596件、男性の被害が159件起きており、合計6755件が報告されています。平成18年度の統計では、強姦事件が1948件、強制わいせつ事件が8326件だったことに比べると全体としては減少しています。もっとも、強姦や強制わいせつ事件については、被害者が警察に申告できないケースも多く、実際の件数はこれよりも多い可能性があります。

次は、東京都内で平成28年度中に起きた性犯罪事件の統計です。平成28年、東京都内での認知件数は、強姦事件は約140件です。強制わいせつ事件は、約800件の発生が報告されています。駅での痴漢行為など迷惑防止条例違反は約1,800件発生しています。

全国での迷惑防止条例違反の数が定かではないので確実ではありませんが、東京都内だけでも1800件発生しているとなると、全国規模での件数はかなり大きい数になることでしょう。また、性犯罪の刑法事犯は東響だけで約940件発生しており、これは全国での認知件数と比べてもかなり多い件数だといえます。

東京都内で性犯罪が多発する時間

では、東京都内で性犯罪が多発している時間は何時台なのでしょうか。警視庁の統計によると、各事件別に特に多い発生時間を確認することができます。まず強姦事件は、午後10時から午前5時までに約53%発生しています。次に、強制わいせつ事件。強制わいせつ事件は、午後11時から午前2時までに発生していることが多いようです。最後に、迷惑防止条例違反にあたる痴漢事件。痴漢事件は、午前7時から午前9時に約30%が発生しています。

この中の性犯罪で一番行為態様としても危険かつ重大なのが強姦罪。強姦罪は、夜〜深夜にかけて一番多く発生していることがわかります。強制わいせつ事件も同様に深夜に発生件数が高くなっています。どちらも昼間は犯行が目立つことから、夜に事件を起こすことが多くなっているのかもしれません。迷惑防止条例違反については、通勤通学時間帯である朝に多く発生しています。駅での痴漢事件が多いことと関係しているかもしれません。

東京都内で性犯罪が多発する場所はどこ?

次は、都内で性犯罪が多発する場所について見ていきましょう。

場所といっても、「〜区」と地域ではなく、今回は公園や商業施設などといった場所をしての統計となります。

強姦罪が多発する場所

警視庁の統計によると、強姦罪は、住宅(一戸建て・中高層・その他の住宅を含む)で48.6%と一番多く発生していることがわかっています。続いて、モーテル・ラブホテル13.8%、一般ホテル・旅館5.8%、都市公園2.2%、駐車場1.4%、自動車2.2%、その他26.1%となっています。

これ結果からわかることは、外ではなく屋内で発生している事件が多いということ、住宅とモーテル・ラブホテル、一般ホテル・旅館を合わせると、7割近くが屋内ということになります。屋内に連れて行かれる、あるいは同意してついて行った後に同意のない性行為が強要されているということでしょう。

強制わいせつ事件が多発する場所

次は、強制わいせつ事件です。強制わいせつ事件は、道路上が32.7%と一番多く発生しています。続いて、住宅(一戸建て・中高層・その他の住宅)が24.2%、電車内が16%、その他の住宅8.7%、都市公園3.2%、その他は14.9%となっています。

強姦事件とは異なり、屋外である道路上が一番多く発生しています。強姦罪とは行為態様が異なり、「触って逃げる」ケースが多いのかもしれません。住宅内で起きているのは、強姦罪の故意がないケースの可能性があります。

迷惑防止条例違反の痴漢事件が多発する場所

最後に、迷惑防止条例違反の痴漢事件です。迷惑防止条例違反の性犯罪事件等は、電車内が52.7%となっており一番多い件数となっています。続いて、駅が19.4%、店舗内11.5%、路上8.8%、商業施設ビル1.8%、バス0.5%、その他5.3%となっています。

迷惑防止条例違反の痴漢事件は、駅・電車内と合わせると約72.1%にもなります。ほとんどの痴漢行為が駅周辺で行われています。また、店舗内でも11%程度発生しているので、注意が必要です。

東京都内における性犯罪被害者の年齢層

警視町の統計では、東京都内の性犯罪について、被害者の年齢層も公開されています。強姦事件、強制わいせつ事件、迷惑防止条例違反事件(痴漢事件)のそれぞれの被害者の年齢層をみていきましょう。若い世代だけの話ではありません。

強姦事件における被害者の年齢層

まず、強姦事件です。一番多い被害者は、20歳代で62.3%となっています。続いて、10歳代19.6%、30歳代13.0%、40歳代5.1%、10歳未満・50歳代・60歳代はそれぞれ0%となっています。強姦事件の被害者は、20歳代が過半数を占め、続いて10歳代が多くなっています。この2つの年齢層だけで、80%を超えるため、若年層がターゲットになっていることがわかります。

強制わいせつ事件における被害者の年齢層

次は、強制わいせつ事件です。一番多い被害者の年齢層は、20歳代で45.8%。続いて、10歳代29.5%、30歳代13.0%、10歳未満5.1%、40歳代4.6%、50歳代1.5%、60代0.5%が報告されています。

こちらの事件も、20歳代が最も多く被害者となっていますが、強姦事件よりも10歳代の被害者が多いことがわかります。また、10歳未満の年少者の被害者も一定数いることも特徴となっています。30歳代以降も、強姦事件と異なり、被害者が一定数存在することから若年層だけに向けられた犯罪ではないことがわかります。

迷惑防止条例違反(痴漢事件)における被害者の年齢層

最後に、迷惑防止条例違反(痴漢事件)です。迷惑防止条例違反(痴漢事件)の被害者に多い年齢層は、20歳代で45.7%です。続いて、10歳代28.5%、30歳代11.1%、不詳9.4%、50歳代1.1%、60代1.1%、10歳未満0.4%となっています。

迷惑防止条例違反(痴漢事件)においては、20歳代と10歳代で70%以上を占めることがわかります。駅での発生率が高いことから、通勤・通学中の人を狙った犯行であることと関係しているのかもしれません。もっとも、この統計で特徴的な数字は不詳です。30歳代の次に被害者が多く9.4%いることから、他の年齢層でも被害に遭っている方は多いかもしれません。50歳代以降の高年齢層2.2%の被害者が出ています。

このように、性犯罪における被害者は、10-20歳代における若い層が中心です。もっとも、強制わいせつ事件や迷惑防止条例違反をみても分かる通り、年少者や高年齢層も被害に遭っています。そのため、年齢に関係なく、注意が必要です。

年少者も狙われている。危険な時間・場所

強制わいせつ事件では、10歳未満の年少者の被害者が全体の5.1%いることがわかっています。また、11-13歳の年少者は、10歳代の統計に含まれるため、この世代の被害者の数は思っている以上に多い可能性があります。13歳未満の年少者が被害に遭った時間・場所をみていきましょう。

年少者(13歳未満)が被害に遭った時間帯

まず、年少者(13歳未満)が被害に遭った時間帯をみていきましょう。13歳未満の被害者のうち、7-9時までの間の被害が1.3%です。これに対し、9-11時、11-13時までが6.7%、13-15時が20%、15-17時が21.3%となっており、徐々にパーセンテージが上がっていることがわかります。そして、17-19時は16%、19-21時は6.7%と、夜にかけて少しずつ下がっていきます。

13歳未満の年少者に対する性犯罪の多くは、朝の通学時間帯ではなく、帰りの下校時間帯に多く発生していることがわかります。午後1時から午後7時までの間には、57%も発生しており、この時間帯に特に注意する必要があるようです。

年少者(13歳未満)が被害に遭った場所

次は、13歳未満の年少者が性犯罪の被害に遭った場所についてみていきましょう。

一番被害が多いのが、中高層住宅で、25.3%。続いて、道路上が18.7%、その他の住宅12%、都市公園10.7%、一戸建て住宅8%、学校5.3%、駐車場2.7%、その他17.3%として報告されています。

この結果からわかることは、意外にも住宅などの屋内での被害が多いということです。一戸建て・中高層・その他の住宅を合わせると、約45.3%の割合となります。下校途中に連れて行かれることも想定できますが、来客の振りをして親のいない時間帯を狙った犯行も考えられます。また、家庭内での暴力も一定数存在するでしょう。さらに、2番目に多い道路上は時間帯と合わせて考えると、下校途中の被害が多いと考えられます。

このように、13未満の被害者については、下校途中や住宅などの屋内で特に注意が必要です。子どもさんの下校時には保護者・学校関係者ともに十分に注意してあげてください。また、家庭内での暴力は近隣の方や学校関係者による通報が重要です。子どもだけでは、対処できないことが多いので、異変があればすぐに警察に連絡するようにしてください。

自己防衛も大切。不審な出来事があればすぐに警察に連絡を

最後に、自己防衛策について見ていきましょう。警視庁のサイトでは、いくつかポイントを指摘してあるので、ここでもわかりやすくお伝えしたいと思います。

警視庁も指摘!被害に遭わないためのポイント

外に出歩いている時

まずは、外に出歩いている時に注意すべきポイントです。

基本的には、人通りの多い明るい道を歩くようにしましょう。また、スマホ操作・イヤホンを聞きながらなどの「ながら歩き」も危険です。特に犯行の多い夜は、周囲に気を配りながら、イヤホンを外すなどして対応するようにしましょう。

  • 人通りの多い道を選ぶ・「ながら歩き」は危険。夜は周囲に警戒を

マンションや住居に入る時

次に、マンションや住居に入る時の注意ポイントです。

マンションなどの場合、屋内に入ったことで安心しがちです。しかし、そこは油断せず、エレベーターに乗車するときなどは特に周囲に気を配りましょう。操作ボタンの前にいると、不審者がいてもすぐに降りられるので安心です。また、家の鍵を開けるときは、周りに人がいないか確認する癖をつけましょう。そして、家にいる間はマンションなどの中高層階であっても、玄関、窓等の出入口は、必ず施錠するようにしましょう

  • 家についても家の中に入るまでは注意!・エレベーターや鍵を開けるときが特に危険なので注意すること・在宅中も施錠を忘れずに

年少者向けの注意

次は、年少者向けの注意ポイントです。保護者や学校関係者の方が注意喚起してください。

まず、前もって、通学路における危険な場所を見つけておきましょう。子どもさんと一緒に確認して、暗い場所・人から見えない場所には行かないように注意してください。また、通学路の近くの交番やコンビニなど、何かあったら助けを求めることができる場所をお子さんと一緒に見つけておきましょう。不審者がいた場合には、すぐに駆け込むように指導しておくことをおすすめします。

  • 通学路の危険ポイントを子どもとあらかじめ見に行くこと・助けを求める場所を教えておくこと

不審者に遭遇した場合

最後に、不審者に遭遇した場合の対処法です。仮に不審者に遭遇してしまった場合には、とにかく逃げてください。その場から離れ、近くの店や住居に隠れましょう。一時的にでも犯人から遠ざかることが大切です。逃げることができない場合には、大声を出して助けを呼んでください。普段から、防犯ブザーを持っていると、何かあったときに役立ちます。

  • とにかく逃げる・隠れる・離れる・逃げられない場合は、大声で叫ぶ・防犯ブザーを準備しておく

性犯罪に遭遇したら、警察に連絡を

今回は、性犯罪被害における統計をお伝えしました。しかし、性犯罪の統計は、正確なものとは言い難い側面もあります。なぜなら、被害者が被害について話すことができないケースが数多くあるからです。

被害に遭った方は、肉体的にだけでなく精神的にも重大な障害を抱えてしまうケースが多く、残念ながら警察に事細かに話すことで二次被害に遭ってしまうケースもあります。
しかし、性犯罪は再犯率の高い犯罪です。犯人がわからない、事件になっていないケースでは、犯人が新たな被害者を生み出す可能性もあります。被害に遭ってしまった・未遂事件に巻き込まれたという場合は、可能な限り警察へ報告してください。警察に報告することが困難な場合は、弁護士を通して告訴することも可能です。犯罪被害を未然に防ぐことは、なによりも重要です。

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