痴漢冤罪!「それでも僕はやっていない」から学ぶこと

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やっていない

2007年に公開された「それでも僕はやっていない」という映画は非常に話題になりました。この映画は痴漢冤罪を題材にしていたからです。ここでは痴漢冤罪で逮捕されないようにするための方法について考えてみましょう。日本の痴漢冤罪事件の実態をリアルに描写した衝撃の問題作。

それでも僕はやっていないはどういう映画?!

2007年に公開された「それでも僕はやっていない」は痴漢冤罪をかけられる映画になります。2002年に起こった実在の事件を元に描かれた映画であり、痴漢冤罪で容疑者となった主人公が逆転無罪判決を勝ち取るストーリーになります。

朝の通勤ラッシュで大混雑する電車にのった主人公は、就職面接に向かう途中でした。その電車で女子中学生に「チカンをした」と冤罪をかけられてしまうのです。

無実の罪を被って示談で済ますこともできたが主人公は妥協案を拒んで、潔白を訴えようとします。しかし逮捕、起訴されることになり長い闘いが始まることになるのです。

痴漢に疑われるとどうなってしまうの?!

痴漢をしていないのに痴漢をしたと冤罪をかけられてしまうと、懲役などの刑罰を科せられることがあります。痴漢行為を疑われると1年以上も裁判をしなければなりません。

その後冤罪であったことが証明されたとしてもその疑われている間に仕事を失ってしまったり、家族や友達からの信頼を失ってしまったりすることもあるのです。つまり痴漢冤罪で人生が台無しになってしまう可能性があるのです。

痴漢に間違われないようにするためにはどうすればよい?!

痴漢をした!と冤罪をかけられないようにするためには、痴漢に間違われないようにすることが重要です。まず最も基本的なことですが、通勤通学ラッシュを避けて電車に乗ることが一番確実でしょう。

混雑した電車に乗らなければ女性の体に触れることもありませんし、そもそもチカンをしたと疑われることはまずありません。早起きはつらいかもしれませんが、人生を台無しにするくらいならばラッシュの電車を避けた方がよいかもしれませんね。

また両手を上げて電車に乗るというのもよい方法です。両手を上げておけばお尻をさわったり、胸を触ったりすることはできません。また女性が乗っている場所に行かないようにするのもよいでしょう。男性が多い場所を選んで乗れば痴漢と言われることはまずありませんね。

痴漢した!と冤罪をかけられたらどうするの?!

痴漢をした!と言われた時に走って逃げてしまうのは逃げ切れれば問題はないのですが、のちに捕まった時に不利に働くことがあります。

そのため名刺や住所などを記したものを渡して堂々と立ち去るのがよいでしょう。痴漢冤罪はその場で逮捕されてしまう現行犯逮捕が非常に危険です。そのためその場を立ち去って後から連絡を取るという方法が一番望ましいです。

その時には弁護士に相談しておくとよいでしょう。一生懸命やっていないと主張しても加害者の立場になりますので聞いてもらえないケースが多いです。そのまま残ると現行犯逮捕されることもあるので気を付けなければなりません。

 裁判所は真実を証明する場所ではない

「それでも僕はやっていない」の映画によって、その後の警察の取り調べのあり方や、検察官や裁判官の存在意義が見直されるキッカケになったと言っても過言ではありません。作中で語られているように、痴漢の有罪確定率は実に99.9%、冤罪は30%近くにも上ると言われています。なぜ一般の刑事事件に比べて痴漢の有罪確定率は異常に高いのか分かりますか?

裁判所は真実を証明する場所ではないというのが理由の1つです。

満員電車での痴漢を例にとると、駅員は警察権限を持たないので、とりあえずあなたを警察へ引き渡します。警察は逮捕した以上は有罪・起訴に持ち込まなければメンツが立ちませんし、検挙率が成績・評価につながるので、「疑わしきは有罪」を前提に取り調べを行い、供述調書に「私がやりました」と書かせようとします。調書を見た検察官もまた同じで、「やったかやっていないか」は関係なく、有罪にもっていこうと自白を勧めたりします。そして検察官の判断により起訴されると次は裁判官の出番ですが、裁判官は公平な裁きをするというより、警察・検察側と、被疑者側が提示した証拠から事実関係を確認し、確認できた事実のみで有罪無罪を決定します。ここで問題になるのは、有罪を裏付ける証拠は得やすく作りやすく、無罪を裏付ける証拠は得難く作りにくいという側面です。

裁判官ならきっと信じてくれると期待してはいけません。

警察官・検察官・裁判官はいずれも正義の審判者ではなく、国家権力なのです。
国家権力は太古より国民から自由と権利を搾取して強大な権力の前に跪かせてきました。その反省の上に、国家権力を縛りつけるために日本国憲法が存在し、憲法のもとに法律が存在し、法律に則って国民の権利を守るために弁護士がいるのです。ですから、痴漢冤罪被害からあなたを守ってくれるのは、弁護士しかいないのです。

警察の取り調べは何のため?

警察官はあなたから自白を引き出すためにあの手この手を使います。「仮に無実だとしても裁判で戦うのは金も時間もかかり大変だから、罪を認めて示談金を払えばすぐ釈放だ」とか、「親御さん泣いてたぞ、これ以上心配かけていいのか?」など、あなたが罪を認めているという内容の供述調書を作成して検察官に突き出したいのです。検挙率が警察官の成績だからです。

検察官の役割とは?

検察官は、警察が作成した供述調書等の資料を見て、被疑者と面談をして、本当に起訴(裁判にかけること)すべきかどうか、勾留をすべきかどうかを判断する役割を負っています。しかし現実は、被疑者にとっては検察官も取り調べ官もさほど変わらない印象を受けるかも知れません。

ただ、映画「それでも僕はやっていない」の影響か、被疑者の起訴を非常に怖がる心理も最近の検察官にはあると聞きます。自分の判断一つで、目の前にいる男性の人生を左右してしまうわけですから。

裁判官の役割とは?

頭の良い裁判官ほどプライドがあります。もともと痴漢事件に関しては有罪の証拠は得やすく、無罪の証拠は得難いので、裁判官としても無罪判決を出すためには相当な理由が必要になります。ましてや真犯人が分からない以上は、被害者と被疑者の心証を天秤にかけたとき被害者に有利に傾くのは容易に想像ができるでしょう。裁判官はあくまで、事実認定できる証拠だけを比較して量刑を判断しますので、痴漢に限っては「疑わしきは被告人の利益に」とはならないのです。

誤認逮捕は人生を一瞬で破壊する

もし無罪のあなたが、弁護士やご家族や会社の同僚などの協力によって、運よく不起訴処分に持ち込めたとしましょう。「裁判にならずに済んだ」と喜べるでしょうか?

失われた大きすぎる犠牲

不起訴処分が確定するまであなたは最低10日間以上(逮捕期間の48時間を含めると実に12日以上)も自宅に戻ることも会社に電話をかけることもできません。接見に来てくれる弁護士を介してしか外界と接点を持つことが許されません。その間、会社にどう説明しますか?弁護士から正直に事情を伝えてもらっても、会社が全面的にあなたを応援して復帰を待ってくれるでしょうか?風評を恐れて、出勤停止や、最悪の場合は事実上の解雇通告をされるかも知れません。

あなたがマンションやアパート暮らしなら、長期間何も言わず不在にしていることに気づいた管理人や家主がどう思うでしょうか?近隣住民に広まった噂は尾ひれがついてあっという間に町内に広まり、転居を余儀なくされる可能性すらあるのです。ご家庭がおありならなおさらです。お子様が学校でいわれのないイジメに遭うかも知れません。

なのに、冤罪被害者の人生はこんなに滅茶苦茶にされてしまうのに、被害を訴えた女性には、よほど悪意がない限りは虚偽申告罪が科されることもなく、罰金すら命じられません。あなたが名誉棄損で訴えて慰謝料請求でもすれば別ですが、真犯人が別にいる以上は当該女性も被害者なのであり、男性が受けた社会的制裁に比べるとあまりに軽い賠償金しか勝ち取れないのが現実です。「そんな理不尽なことがあっていいのか!」「日本の司法は誰の味方なんだ!」と怒りの声が聞こえてきそうですが、これこそ日本の司法も闇であり、未だ多くの冤罪被害者が悔やみきれない思いをしている現実なのです。

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